あなたは不動産投資がどのような投資であるかご存知ですか?
世の中には数多くの投資が存在します。
株やFX、投資信託などに比べると、不動産投資は多くの人にとってあまり馴染みのない投資の一種ではないでしょうか。

年金保険料は増額しているのに、受給額は減少傾向にある現代。
将来への備えを自分で作ることが当たり前の時代になりつつあります。
将来への備えと言っても貯金をするのか?投資を始めるのか?保険に入るのか?
個人の選択は自由です。
しかし、現時点の判断の違いで、まったく違う将来が待っていることは確実です。
投資初心者の方でも堅実で安定的に資産を形成できるのが不動産投資であると私は思っています。
この記事では、将来への備えとして適している“不動産投資”の概要やメリットとデメリットを解説していきます。
まだ不動産投資のことをよく知らないという方はぜひご覧ください。
記事の目次
不動産投資とは何なのか
そもそも、不動産投資とは「不動産」を購入し、「オーナー」になることです。
「不動産」とはワンルームマンション、アパート、ビルなど様々な種類があります。
購入した物件は自分のものになるため、使い道は自由です。
人に貸すもよし、自分で住むもよし。
持ち続けるもよし、頃合いを見て売るもよしです。
「不動産投資」という名目で買ったからには利益を出すことが目的になるでしょう。
不動産投資の利益にはどんなものがあるのでしょうか。
◆キャピタルゲイン(売却益)
物件を購入した金額と売却した金額の差額が利益になります。
◆インカムゲイン(運用益)
人に物件を貸し、月々の家賃が利益になります。
このどちらかの利益、または両方の利益を得ることを目的としたのが不動産投資です。
不動産投資のメリット
不動産投資の代表的なメリットは以下のようなものがあります。
①安定した収入
これがイメージしやすい一番のメリットではないでしょうか。
人に貸すことによって、家賃として、自分の時間や手間をかけることなく毎月安定した収入を得ることができます。
②節税効果
不動産投資は一つの事業です。
運用にあたって発生する支出は経費となり、給与などのほかの所得と損益通算することにより、税金を減らすことができます。
③生命保険代わり
これは意外なイメージかもしれません。
不動産を購入するにあたってローンを組んだ場合、団体信用生命保険に加入します。
自分に万が一のことがあった場合は、ローンの残債が無くなった状態で家族に不動産を残すことができます。
不動産投資のデメリット
①空室のリスク
物件を人に貸す場合、入居者がいなければ収入はありません。
空室リスクの大小が不動産投資の成功と失敗の分かれ道となります。
②不動産価値の低下
不動産の価値とは土地+建物の価値のことを指します。
建物は時の流れとともに必ず劣化します。しかし土地の価値は上がる場所もあれば下がる場所もあります。
③金利上昇のリスク
今は低金利時代と言われていますが、今後いつ金利が上昇するかは誰にもわかりません。
金利が上昇した際は返済金額もその分増えることになります。
しかしこのデメリットはメリットと表裏一体です。
金利が上昇するということは物価が上がり、物件価格も上がるため、売却益を増やせるチャンスとなります。
不動産投資って詐欺なの?

不動産投資と聞くと、「怪しい」「怖い」「騙されそう」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
実際、お客様からも

と言われることもしばしばあります。
このようなイメージの原因は不動産投資のメリットが、どこか胡散臭く聞こえるからではないでしょうか。
・月々少額の支払いで不動産を所有できる
・保険料が下がる
・税金還付がある
・不労所得が得られる
ぱっと見、確かにオレオレ詐欺の業者も同じようなことを言いそうですよね。
このメリットは本当なのか、仕組みを掘り下げて見ていきましょう。
不動産投資が月々少額でできる理由
不動産投資というと多くの資金が必要であるイメージを持たれることが多いのが実情です。
しかし実際、月々にかかる自己資金というのは多くて1~2万円程度です。
さらに、この月々の自己資金がかからず、収支が毎月1~2万円プラスで物件を所有できるケースも多いのです。
「月々少額でできる」どころか「月々収入がある」状態で物件を持つことが可能なのです。
一概に「月々の負担額がいくら」と言えるものではなく、(家賃)-(ローン返済額・管理費など)=自己負担額となります。
物件購入金額、設定賃料、借入額が違うため、月々の収支バランスは人によって異なります。
不動産投資で保険料が安くなる?
これはメリットの部分でも述べた、「団体信用生命保険」の影響です。
団体信用生命保険とはローンを組んで不動産を購入したときに加入する保険です。
不動産が生命保険代わりになるため、これまでかけていた生命保険料を見直し、保険料が安くなる可能性があるのです。
不動産投資で税金が戻ってくる?
「税金還付になりますよ。」
こんな電話がかかってきたら、詐欺じゃないか!?と思う人も多のではないでしょうか。
しかし不動産投資は詐欺ではありません。
確定申告をして、経費を計上することで給与から天引きされていた税金が戻ってくる可能性があります。
不労所得が得られる
不動産投資は”自分で働く”というより”物件に働いてもらう”というイメージです。
「不動産というと手間がかかりそう、、」という声も多く聞きます。
しかし、物件管理や入居者対応を専門業者に任せることも可能であるため、会社員で忙しい人にも向いている投資なのです。
結局のところ儲かるの?

というところですよね。
不動産投資はあくまでも”投資”であるため、確実に儲かると断言することはできません。
しかし、不動産投資の種類を知り、それぞれのリスクとリターンを理解することで自分である程度、予測と管理が可能な投資と言えるでしょう。
不動産投資の種類
不動産投資には物件や立地の違いによってメリット・デメリット、リスク・リターンが大きく変わります。
下の表はマンション投資におけるそれぞれの違いを簡単にまとめたものです。
|
メリット |
デメリット |
区分 |
・物件購入金額が安い ・流動性が高い ・リスク分散ができる |
・空室リスクの影響が大きい ・利回りが低い ・自分の意思で修繕ができない |
一棟 |
・空室リスクが分散できる ・自分の意思で修繕ができる |
・物件購入金額が高い ・修繕負担金額が高い |
新築 |
・節税効果が高い ・資産価値が高い |
・価格が高い ・利回りが低い ・数年すると資産価値が大きく下がる |
中古 |
・物件購入価格が安い ・利回りが高い ・過去の物件状況が把握できる |
・管理費・修繕積立金が高い ・設備の老朽化リスクが高い ・目新しさがない |
都心 |
・空室リスクが低い ・物件価格が下がりにくい |
・物件購入価格が高い ・地震などの自然災害に弱い ・入居者の回転率が高い |
地方 |
・物件購入価格が安い ・利回りが高い |
・修繕費が高くつく ・入居率が低い ・管理業者などが少ない |
リスクもリターンも多いのは、「地方の築古物件」と言われます。
物件価格が安い代わりに、安定して賃貸がつく可能性は低く、物件の売却先も見つけにくいためです。
一方、リスクが少なく安定的に運用できるのは「都心の中古区分マンション」と言われます。
地方物件に比べると利回りは低くなりますが、安定して賃貸がつく可能性が高く、資産価値を維持することができるため、売却の際も売りやすい傾向にあります。
最後に
一口に不動産投資といっても種類も様々であり、リスクやリターンも違います。
大きく儲けるよりも安定した投資をしたい人は、賃貸需要が高く物件の価値も下落しにくい物件を購入し管理も業者に任せることをおすすめします。
反対に、安定した投資よりも大きく儲けてゆくゆくは専業で不動産業を視野に入れている人は地方の高利回り物件が向いているかもしれません。
自分に合った投資方法を選ぶべし
自分の性格・生活にあった投資スタイルを見つけ、情報収集することで”不動産投資”に対する漠然とした不安や疑問が減ります。
インターネットや本での情報に限界を感じた際は、実際の不動産会社に質問をすることや、資料請求をすることも一つの選択肢です。
将来の備えを自分で作ることが当たり前になりつつあるこの時代、自分にあった”投資”は何であるのか。
株、FX、仮想通貨、保険、預金、不動産投資、、方法は多くあります。
また、時代とともに新たな投資方法もたくさん現れます。
この記事が不動産投資に対する不安や疑問を少しでも解消し、情報収集のお力になることができたなら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。