資産運用の目的は増やすことではない?資産運用のホントの話

不動産投資

どうも、金子です。

最近、「貯蓄から運用へ」という言葉を耳にしたり、目にする機会が増えてきましね。

「老後が心配。」

「長生きしたら生活が破たんする。」

「日本の財政は危険域。」

そんな不安な言葉とともに、資産運用に取り組まなければいけないかのような雰囲気になってきていますよね。

しかし、そうはいっても

「元本割れするのは怖い。」

そして何より「今まで資産運用をしてきた経験も知識もないので、不安でしかない。」

そんな気持ちになっている人も多いのではないでしょうか?

今回はそんな資産運用についての興味と不安についてお答えします。

 

【資産運用の目的は資産を増やす事ではない】

まず始めに資産運用の目的とは何なのか考えていきましょう。

資産運用の本当の目的とは、”資産をインフレなどの影響から守る

つまり、資産を増やすということが目的ではなく、あくまで”守る”という考えから資産運用が生まれたということになります。

ただ、投資で財産を築く人も多くいます。

どういった人が投資で財産を築いてきた人なのか、名前を挙げると意外にも比較的最近の人たちなのです。

そして今、トップクラスの資産家と言われている人たちは、一代で財産を築いた人が多いです。

例えば、AmazonのCEOジェフ・ベゾス、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ、そして世界トップクラスの資産家になった、ウォーレン・バフェット。

つまり、投資で稼ぐというのは、ごくごく最近の話なのです。

いままでの資産運用は、事業や労働で稼いだ財産を、失ったり奪われたりすることがおきないように、”守る”ということが目的でした。

つまり、資産運用の本来の目的が資産を守ることだとしたら、日本人はその方法を十分に知っているのかもしれません。

なぜなら、現代で資産を守る一番簡単な方法は、預金することだからです。

預貯金は、金融機関が倒産しても1,000万円までは保障される法律があり、元本の保証に関してはかなり高いものが期待できます。

また、盗難などから資産を守るのにも適しています。

危険だと言う人もいますが、現実がデフレである以上は円という通貨の価値は下がっていません。

少なくとも現在は、世界的に「円」という通貨には価値を担保できるだけの力があるとみられています。

資産運用が、資産を守るためだとしたら、円での預貯金というのは、かなり効果的な方法なのかもしれません。

 

では、資産を預貯金という守る方法があるのに、あえて株式などに投資をする事に意味はあるのでしょうか?

株式や投資信託に投資をする資産運用方法は、本当に正解なのでしょうか?

預貯金という安全な方法が確立されているばかりに、その安全な世界に浸かり過ぎていませんか?

今までの話のような内容をわかっていて預貯金で保管しているのと、ただただ預貯金に保管しているのでは、大きく話が違います。

では今現在、どうして”投資”が求められているのでしょうか。

その背景を理解するために、時代を遡って考えていきます。

 

【資産運用の時代背景】

【貯蓄でお金が増えた時代】

子供の頃にもらったことのあるお年玉。皆さんはどのように利用してましたか?

おもちゃ、ゲーム、洋服など、欲しいものはたくさんあっても、「無駄遣いしないで貯金しなさい!」と親に言われ、銀行に預けていた人も多いのではないでしょうか。

金融の世界で『貯蓄』と呼ばれるこうしたお金は、かつては高い金利のおかげで、ただ預けているだけで増えていきました。
高度経済成長期を迎え、日本が先進国へと駆け上がっていたころの話です。。。

 

【低金利時代を迎えて】

その後も日本経済は順調に成長し、1989年には日経平均株価が最高値を記録しました。
まさしく、順調な経済情勢だったといえるでしょう。

ところが90年代に、バブル経済が崩壊し、状況は一転、華やかな時代は衰退してしまいます。
地価や住宅価格の急落などにより不良債権が拡大し、大手金融機関も相次いで破綻に追い込まれました。
戦後初のマイナス成長を余儀なくされ、日本銀行はゼロ金利政策を敢行。

低金利時代のスタートとともに、銀行に”ただお金を預けているだけ”では、貯金はなかなか増えなくなってしまいました。

 

【漠然とした将来への不安……】

低金利時代に加えて、年金問題も新たに出てきました。

日本の年金制度は基本的に、今の現役世代から集めたお金を今の年金世代に与える仕組みになっています。
ところが日本では『少子高齢化』が急速に進んでいるため、現役世代が減り、年金生活者を支えることが難しくなってきています。
老後の生活費を年金だけに頼るのは難しい可能性がでてきたため、老後の生活について不安を抱える人が、じわじわと増えてきました。

 

【自分の「将来」を自分で考える時代へ】

これまで述べたように、低金利時代で貯金だけではお金が増えない、年金にも頼れそうにない、そんな時代が”今”です。
そんな時代で生きていても、人生は、結婚、子供の誕生、住宅の購入、子供の教育、老後のようにお金のかかるイベントが待ち受けています。

具体的にこれらのイベントにはどのくらいお金がかかるのでしょうか?

たとえば、一般的な家庭を例にあげると、
婚約・結納から新婚旅行までにかかる「結婚費用」の平均は500万円
幼稚園から大学までにかかる「子ども1人あたりの学習費」は、すべて国公立に通った場合で1000万円程度すべて私立に通った場合で2300万円程度
「夫婦2人がゆとりあるセカンドライフを送るために必要な生活費」の平均は月額約38万円といった調査結果があります。

このような時代だからこそ、
「いつ頃に、どんなイベントが待ち構えているのか?」

「そのイベントにはどのくらいの費用がかかって、どうしたらその費用を作ることができるのか?」
と、前もって考え、それに備えてお金を作っていく必要性が増えてきています。

 

【貯蓄以外の資産運用方法】

先ほど述べたように貯蓄だけでは将来の不安が拭えない現代、お金に対する人々の意識は「貯蓄」から「資産運用」へと変わりつつあります。
その方法はさまざまで、株や投資信託を購入する方法、マンションを所有するマンション経営もあります。
自ら働かなくても得られる収入のことを、”不労所得”と呼びます。資産運用はお金がお金を生み出す行為であり、まさに不労所得の代表格といえるでしょう。

政府は2014年から、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる『NISA(ニーサ)』を導入し、個人の資産形成をサポートするようになりました。これにより、多くの人たちは資産運用の重要性に気が付き始めています。

 

【資産運用の基本は分散投資】

資産運用の基本に分散投資という考え方があります。
分散投資とは、投資対象を多様化させ、資産全体で価格変動リスクを低減し、良い運用成績をあげようとするものです。
投資対象となる資産は、株式、投資信託、国債、社債、FX、不動産など、多くの種類があり、それぞれリスクとリターンが異なります。
例えば、価値が上昇している資産に集中的に投資すると、最も効率良く資産を最大化できますが、価値が急速に下落すれば、資産も急速に減ります。
そうならないようにするために、複数に分けて運用することが大事です。

金子

異なる値動き・異なるリスクとリターンの資産を組み合わせることで、資産全体の価値の変動を緩やかなものにして、リスクを低減していきましょう。

分散投資の具体的な方法
①『地域分散
日本国内のみの投資ではなく、複数国の外国株式や国債、為替、不動産などに投資します。

②『資産分散
株式、国債、為替、不動産など、種類の異なる複数の資産に投資します。

③『通貨分散
円だけの投資ではなく、ドルやユーロなどの外国為替建てで投資します。

④『時間分散
資産を一度にすべて購入するのではなく、積立形式による定期的な投資により、資産の購入時期を分散します。

自分がどの程度の収益を上げたいのか、目標であるリターンを設定し、目標を達成するために、どの程度のリスクがあるのかを決めます。
その目標リターンとリスクに合わせて、資産配分を決めるのです。これを”アセットアロケーション”といいます。
例えば、『国内株40%、外国株30%、国債10%、国内不動産20%』という資産配分にしたとします。このアセットアロケーションでは、国内資産70%、海外資産30%に『地域分散』と『通貨分散』され、株式70%、債券10%、不動産20%に『資産分散』されたことになります。

 

【自分に合った資産を選ぶ】


投資対象となる資産の種類はさまざまです。異なる種類の代表的なものは以下の通りです。

株式
株式とは分割された企業の所有権であり、業績が良い場合、株式数に応じて配当を受け取ることができます。上場銘柄は株式市場で自由に売買することができます。外国企業の株式も証券会社によっては購入可能です。

投資信託
投資信託は運用会社が不特定多数の投資家から集めた資産を集め、専門家が選んだ株式や債券などさまざまな資産を組み合わせて運用します。日本では毎月分配金が出るタイプのものが人気です。

FX(外国為替証拠金取引)
外貨投資のことです。FXでは例えば、1ドル100円のときにドルを購入し、1ドル120円になったら、ドルを売って円を買います。それにより、20円の利益が出ます。
世界各国の政治、経済、社会などの影響を受けやすく、秒単位でレートが変化するため、ハイリスク・ハイリターンな取引になっています。

不動産
不動産投資にはいくつかの方法があります。マンションやアパートなどを購入し、それを貸し出すことで家賃収入を得ることが一般的です。投資にあたっては、ローンを組むことで少ない自己資金で不動産購入ができ、家賃収入をローン返済に充てながら運用することが可能です。また老後を見据えたライフプランニングとしての不動産投資もあります。ローンの完済を定年退職の年齢などに合わせ、完済後は安定した家賃収入が得るという仕組みがあります。この場合、物件購入後、家賃収入よりも少し多めのローン返済額に設定し、赤字分を損益通算します。これにより節税効果が生まれるため、余裕を持ったローンの返済が可能となります。

 

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

少々長くなってしまいましたが、資産運用がどんなもので、どのようにして運用していくのかが少し分かってもらえたと思います。

今回は資産運用の話しをメインでさせていただきましたが、
そもそも、投資だ、資産運用だと言えるのは、働いて現金を稼ぎ、貯蓄が出来るようになってきてからです。つまり、必要なことは、十分に稼ぐという事でしょう。
まずは稼いで、それ以上に儲けたい、となった時に投資が出てくるというのが本来の流れなのかもしれませんね。
生涯現役のように、いつまでも稼ぐことが出来たら、投資も資産運用の必要もないですよね。。。
公的年金で十分な生活の糧が得られる場合も、投資をしてあえて資産をリスクにさらす必要はないかもしれません。

しかし、それが難しくなってきている現代だからこそ、
働かずに収入が得られる資産運用は、誰しもが知っていかなければいけない知識なのかも知れません。